猶興館高生が小学校へ出張授業! 身近な材料でカイロ、冷却剤づくり 自然科学の原理教える

身近な材料でカイロづくりに挑戦する児童たち=平戸市立平戸小

 長崎県立猶興館高(平戸市岩の上町、満行洋介校長)の理数科2年生19人が市内の小学校6校を訪れ、実験などを交えた授業をした。
 猶興館高の出張授業「ゆうこうかんサイエンストライ」の一環。高校生が伝える能力を磨き、小学生の自然科学への興味を高めるのが狙い。平戸、中野、根獅子、志々伎、野子、田平北各小の3~6年生が対象。
 このうち、平戸小(岩の上町、永田健治校長)では、6年生が家庭にある材料を使って実験に挑戦。封筒に入れた活性炭と鉄粉に食塩水を加えて、振ったり、もんだりするとカイロのように熱くなった。クエン酸と重曹の粉末をアルミ製カップに入れ、水を数滴垂らすと、二酸化炭素(CO2)が発生しカップが冷たくなるという冷却剤の原理も学んだ。
 猶興館高理数科は、本年度から文理探究科に改称。田川汐音さん(16)は「小学生に分かるように大きな声で説明することを心がけた。猶興館では興味を持ったことを深く学習できる」、平戸小の松本純弥君(12)は「楽しかった。2種類の粉末が混ざってカイロのように熱くなることが知ることができてよかった」と話した。

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