ファーウェイ、5.5Gに注力 通信速度10倍、工場で試験導入

5.5Gを導入した中国河北省保定市の自動車組立工場=3日(共同)

 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、第5世代(5G)移動通信システムの10倍の通信速度だとする「5.5G」の来年の商用化に向けた準備を進めている。米国による輸出規制でスマートフォン事業が打撃を受ける中、デジタル技術による経営効率化といった企業向け事業を強化する狙いだ。

 ファーウェイは11月上旬、河北省保定市にある自動車大手、長城汽車の子会社工場での活用事例を公開した。自動車組み立てや部品生産に使う機器の制御に5.5Gを導入。工場内の制御を無線化して配線を減らし、配線の寸断などで工場が停止する問題を解消した。効果は8億元(166億円)に相当するという。(保定共同)

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