キリスト生誕地の観光悲鳴 戦闘影響「収入ない」

閑散としたパレスチナ自治区ベツレヘム中心部=11日(共同)

 イスラエルと、イスラム組織ハマスとの戦闘が、イエス・キリストの生誕地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムの観光にも暗い影を落としている。観光客がイスラエルへの旅行を避けているとみられ、影響を受けた地元関係者からは「収入がない」と悲鳴が上がっている。

 観光はベツレヘムの主産業。しかし、戦闘開始から1カ月が経過した11月前半、通常は多くの観光客らでにぎわう中心部は閑散とし、多くの店が閉じていた。飲食店の男性アノアルさん(62)は、客が「10%以下」になってしまったとこぼした。(ベツレヘム共同)

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