どうする大谷寄贈のグラブ? 「大歓迎」と足利市長 市民も見学可に期待

足利市役所

 【足利】大リーグの大谷翔平(おおたにしょうへい)選手が国内の全小学校約2万校に約6万個のグラブを寄贈すると発表したことを受け、早川尚秀(はやかわなおひで)市長は20日の定例記者会見で「最大限有効活用したい」との見解を示した。

 前例のない善意を巡り、教育現場は活用法に頭を悩ませる可能性がある。低学年用グラブが3個(右利き用2個、左利き1個)ずつ寄贈されるが、学校規模によって対応も異なる。

 一部報道では教育現場に困惑の声もあるとされる中、早川市長は「大歓迎。野球だけではなく、他のスポーツに取り組む子どもたちにも夢を与えてくれる」と感謝。「私個人としては(グラブを)見たいし、市民も見られるようにしたいとの思いはある」とした。

 市教委には配送時期などの情報はまだ来ていないものの、須藤秀幸(すとうひでゆき)教育長は「グラブを通し、夢を実現する大谷選手の生き方などを学ぶことができる。道徳の授業などでも活用できる。具体的な活用法は今後考えていきたい」と教育的効果の高さを強調した。

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