リニア問題の“スペシャリスト”を静岡市が採用 静岡県の元理事で難波市長の副知事時代の直属の部下「市として見解を述べていく」

静岡市は、静岡県でリニア問題を担当し、難波市長の副知事時代の直属の部下に当たる織部康宏元理事を環境政策監として11月20日付けで採用しました。

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リニア工事の環境保全対策の強化を狙った起用とみられます。

10月、県を退職した織部康宏氏は、静岡県くらし・環境部の環境局長時代からリニア問題に携わり、定年退職後も南アルプス環境保全担当の理事に起用されるなど、約6年半にわたり、リニア問題と向き合ってきました。

その織部氏を静岡市は新設した環境局の環境政策監として採用しました。

<静岡市環境局 織部康宏環境政策監>
「住民の皆さんが早く納得できる解決策を示してほしいという思いだと思う。市として発生土の問題、生態系の問題について見解を述べていくことになると思う」

任期は3年5か月で、リニア建設に伴う環境影響評価のほか、プラスチックの分別回収などの業務も担当するということです。

織部氏は、難波市長が副知事時代に直属の部下としてリニア問題を担当していて、関係者によりますと難波市長は4月の就任時から県や織部氏に打診していたということです。

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