無料シャトルバス運行 ツエーゲン新スタジアムの試合

ツエーゲン金沢の本拠地となる金沢スタジアム。観客用に無料のシャトルバスを運行する=磯部町

  ●金沢駅などから、渋滞緩和狙い マイカー駐車は1000円

 ツエーゲン金沢を運営する石川ツエーゲンは、来季から本拠地となる磯部町の市民サッカー場「金沢スタジアム」での試合で、観客用の直通シャトルバスを無料で運行する。交通渋滞を緩和する狙いで、金沢駅から走らせるほか、スタジアム周辺5キロ以内に大規模駐車場を設けて運行する方向で調整する。一方で、マイカーでの来場者には駐車券(税込み1千円)を販売し、渋滞対策の費用に充てる。

 20日の市議会文教消防、建設企業の両常任委員会で、市側が21日に金沢スタジアムの交通渋滞対策連絡会議を開くと報告した。石川ツエーゲンは同会議で観客の輸送計画を説明する。

 金沢駅からのシャトルバスは往路、復路各12本で、往路が試合開始3時間前から試合開始30分、復路が試合終了後に運行する。乗車の待機人数が多ければ、運行本数を増加する。

 スタジアム周辺5キロ以内に大規模駐車場を設けて走らせるバスも往復各12本。駐車台数は600台を予定する。

 ツエーゲンが本拠地としていた県陸上競技場のシャトルバスは金沢駅から運行し、片道400円だった。金沢スタジアムでは周辺の渋滞を防ぐため、シャトルバスを無料にし、パーク・アンド・ライドを推奨する。公共交通の利用も促す。

 マイカーでの来場者向けに発行する駐車券は、販売枚数が1200枚となる。事前予約が必要で、販売時期は該当試合の28日前から試合当日までとなる。

 近隣で使われていない会社敷地や店舗の駐車場を活用し、時間単位で貸し出すサービスも行う。登録台数は1千台が目標で、販売価格は500円~1千円(税込み)となる。

 市によると、福岡市や広島市、静岡市、藤枝市、長崎県も駐車料金を徴収して渋滞対策などに充てているという。担当者は「先行事例を参考に対応したい」と話した。

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