かまいしDMCが準大賞 観光庁「サステナブルな旅アワード」

住民が協力して収穫する海の幸や郷土料理が味わえる御箱崎の宿

 岩手県釜石市の観光地域づくり法人かまいしDMC(河東英宜代表取締役)の旅行商品が観光庁の「サステナブルな旅アワード」の準大賞に選ばれた。元保育所をリノベーションした「御箱崎の宿」を拠点に新鮮な海の幸と多彩な体験プログラムを提供し、滞在者との温かな交流を生んでいるとして持続可能な観光と評価された。

 観光庁によると、欧州を中心に持続可能な観光への取り組みが旅行先を選ぶ際に重視される傾向にあり、業界の対応を促すために同アワードを創設した。

 準大賞は「漁村集落の小さなお宿交流と漁民が守りつなぐ海山体験」と題した1泊2日の旅。2019年に開業した御箱崎の宿を、東日本大震災の津波で民宿を流されたおかみの佐々木育子さん(71)らが切り盛りする。

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