米自動車産業の労使交渉が終了 25%の賃上げ協約承認

UAWのスト参加者を前に演説するフェイン会長=9月、米ミシガン州(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】全米自動車労働組合(UAW)は20日、米ゼネラル・モーターズ(GM)など「ビッグスリー」と呼ばれる自動車大手3社と暫定合意した25%の賃上げなどを柱とする新たな労働協約を、各社の組合員が承認したと発表した。組合員のストライキを伴った米ビッグスリーの労使交渉は正式に終了する。

 新協約の期間は28年4月まで。スト終結により生産や販売への影響拡大は避けられるが、企業側は人件費のコストが増加し、経営に影響を与える可能性がある。

 UAWによると、3社の有権者の64%が賛成した。3社はGMの他に米フォード・モーター、旧米クライスラーを傘下に持つ欧州ステランティス。

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