ゆめタウン諫早 開業に向け本格始動へ 区画整理事業、23日に設立総会 目標は2026年秋

ゆめタウンなどの計画地(諫早市長野町)

 イズミ(広島市)の大型商業施設「ゆめタウン諫早」(仮称)を核とした長崎県諫早市長野町での区画整理事業は、施行者となる組合が23日に設立総会を開き、同社が開業目標とする2026年秋に向け本格的に始動する。施行区域は島原道路長野インターチェンジ(IC)に直結する約17万9千平方メートルで、組合は本年度内に造成工事に着手する運び。隣接の鷲崎・川床地区ではイオンタウン(千葉市)も出店を計画しており、同IC付近への商業集積が注目される。
 設立総会を開くのはイズミを含む地権者でつくる諫早市長野土地区画整理組合で、これまでの準備組合から移行した格好。市が17日付で設立を認可し、発足した。総会では役員体制や今後の運営規則を決める。
 計画では、ゆめタウンや公園、イベント広場、医療・保育施設などを整備する。このうち、核となる店舗(駐車場含め5階建て)の営業面積は4万6千平方メートル、テナント数200店舗を予定し、ゆめタウンとしては九州最大級。商圏人口は島原道路が結ぶ島原・雲仙エリア、長崎エリアを含め50万人を想定している。組合は「地域活性化や人口定着に向けて事業を着実に進め、市民の期待に応えたい」としている。
 一方、イオンタウンは18年3月、開発への事前協議申し出書を市に提出。同社は取材に「主要道路に面している上、長野ICにも隣接し集客がしやすい立地。市街地にも近く地域との連携を図りやすい。地元からの熱心な出店要請があったことから計画地に選定した」と説明。開発エリアの広さは約10万2千平方メートルとし、「イオンタウンを代表するショッピングセンターとなる予定」としているが、事前協議段階だとして具体的な開発計画は明らかにしていない。


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