山形市緑町2丁目にあり、老朽化が深刻な旧山形師範学校講堂(県指定有形文化財)について、同施設の保存活用を考える実行委員会(結城章夫会長)のメンバーらが20日、高橋広樹県教育長に早急な修繕などを要望した。
講堂は国指定重要文化財の旧山形師範学校本館(県立博物館の教育資料館)とともに山形北高に隣接する。同校が管理しているが、約15年前から老朽化で立ち入りが禁止されている。実行委は講堂が本館と同年代に建設され、文化財として同等の価値を持つとし、講堂の国指定を目指している。
この日は実行委の結城会長ら4人と、支援する議員の会の県議5人が出席した。要望は▽雨漏りが進行している講堂の早急な修繕工事の実施▽教育財産から一般財産への移管▽国指定重要文化財への格上げ―の3点。高橋教育長は「雨漏りについて、降雪期前に、しかるべき対策ができないか検討している」と述べた。