佐野・国道50号沿線開発、市が事業主体で整備へ 西側エリア、15ヘクタール対象に

佐野市役所

 【佐野】市は20日の市議会全員協議会で、国道50号沿線開発(西側エリア)について、市が事業主体となり産業団地として約15.1ヘクタールを整備する計画案などを明らかにした。2027年度に着工し、29年度の完成を目指す。

 開発地域は国道50号沿線南側の田島、船津川地区に位置し、才川に沿ったエリア。同河川を挟み西側には羽田工業団地がある。

 当初検討していた県への開発要望については、要件の20ヘクタール以上に該当しないため、市が事業主体で整備する方針とした。

 事業手法については、全面買収による地区計画での開発では、用地買収が困難な地権者がいた場合、推進が危ぶまれる事態も想定されるなどとして、市は「市街化区域に編入し、市施行による土地区画整理事業の手法を用いた面的整備を進める」と説明した。

 整備対象となる区域内では、県による菊沢川の河川改修が予定されており、市は、土地区画整理事業の換地手法を活用した用地の確保など相互に協力、連携しながら推進していきたいとの考えも示した。

 現在、市内には七つの産業団地があるが、すべて完売。年間数十件という問い合わせがある中、新たな団地の造成が急務となっている。

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