「ブリブリになる」大麻に似た合成化合物 “HHCH”クッキーを買いだめ 12月2日にも所持・使用が禁止

袋に入ったクッキーのパッケージには「HHCH」という文字が…「HHCH」とは、大麻に似た合成化合物で、グミを食べた人が搬送される事案が相次いでいます。

見た目は普通のクッキー…実はこのクッキーやグミは、名古屋でも販売されています。

(矢野司記者)
「名古屋市内の店舗でもHHCHのクッキーが販売されています」

名古屋・栄にあるカフェ。

薄暗い店内は緑色の照明で照らされ、11月20日の夜も若者たちの姿が…

(客)
「ブリブリっすか?」
(店員)
「これはかなり体感強い」

販売されているのは、大麻由来の成分に似た合成化合物「HHCH」が入ったクッキーやグミ。

「ぶっ飛びます」の文字に、さらには「合法」と強調された紙たばこ状のものも。

常連だという客は…

(客)
「(使用)頻度は週4。クッキーの中に入っていて、食べたらブリブリになる」

新たな客も増えているといい、「HHCH」が入ったたばこを買いに来た客に店員は…

(店員)
「3秒以上吸っちゃうと、慣れていない人だとぶっ倒れちゃう」

「HHCH」は現時点では、規制の対象外で買い求める人が絶えません。

気分を良くするために若者を中心に身近になりつつありますが、体調不良になることも。

「HHCH」クッキーやグミを食べたことがあるという客に話を聞きました。

(客)
「スーパーで売っているチョコクッキーみたいな感じで美味しい。クッキーは効き目が長い。グミは微妙だった。あまり効かなかった」

(客)
「(クッキーは)初見だったら半分がいい。効き方は一緒なので、体内に(直接取り込んで)フワ~っとなるのか、たばこみたいにリキッドで売っているかの違い」

食べた人が相次いで病院に搬送され問題になっている、いわゆる“大麻グミ”をめぐっては、押収したグミから「HHCH」が検出されたことが判明。

厚生労働省は「HHCH」を「指定薬物」とし、早ければ12月2日にも所持、使用、販売を禁止する方針です。

名古屋で販売する店は指定薬物になる前に、買いだめしようという「駆け込み需要」もあると話します。

(CBDシーシャカフェ DR.greeen 名古屋栄店 打田昂平オーナー)
「まとめ買いをするお客さんも増えてきて、クッキーだと一気に5枚、多い人だと10枚買ったりする人もいる。買いだめですね」

「HHCH」が規制された場合、類似した新たな薬物が出回ることも予想され、厚生労働省は包括的な規制も検討しています。

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