雑貨「サクランボかわかみ」特別清算へ 小中高生に人気 負債5億7000万円 茨城などに9店舗

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帝国データバンク土浦支店は21日、雑貨小売業「サクランボかわかみ」(茨城県土浦市中高津)が、東京地裁から特別清算開始命令を受けたと発表した。命令は9日付。負債は2021年6月末時点で約5億7000万円。

同社は1986年9月に設立。「さくらんぼ」の店舗名で文房具を中心にアクセサリー、バッグ、化粧雑貨など500品目を超える商品を取り扱い、小学生から高校生までの女子を主要顧客にした。

2012年6月期のピーク時は、茨城県内をはじめ近隣県の計9店舗で年売上高約11億2200万円を計上した。だが、近年の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、客足が急激に落ち込み、21年6月期の年売上高は約4億4000万円まで減少した。22年8月31日付で小売業の別会社へ店舗を譲渡し、同社として営業を終えて清算の準備を進めていた。

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