「厳しい言葉、怖い」市議メッセージ受け小学校PTAアカウント消去 小学校存廃巡り

滋賀県甲賀市役所

 滋賀県甲賀市にある小規模特認校の小学校の保護者会が開設した同小の魅力を伝えるサイトに対し、同市の北田麗子市議が「小学校の存続で地域に明るい未来が見えると思えない」などのメッセージを送っていたことが21日、分かった。保護者は「市議から厳しい言葉を投げつけられ怖かった」としている。

 サイトの管理人である保護者によると、サイトはフェイスブックに立ち上げた「小学校の雰囲気を見るならココ」で、市内全域から児童が通える同小の魅力を感じてもらおうと、保護者会が9月13日にアップした。管理人がPTA名で北田市議にサイト応援の依頼を送信したところ、同21日夜に「私は合併を進めたい」「なぜ廃校方針ができたか考えたことがあるか」「同小の特別な世界観の維持のために泣いたり苦しんでいる人がいる」などと返信が来たという。

 管理人は、北田市議の返信を受けPTAのアカウントを消してサイトの広報活動を停止したといい、「転校して感じた学校の良さを多くの人に伝えたかったのに、なぜここまで厳しく言われるのか。精神的につらかった」と話す。

 北田市議は「同小に対する自身の考え方を伝えたが、傷ついたなら謝りたい」と釈明している。市教育委員会によると、同市に小学校の再編計画はあるが、同小の廃校方針は決まっていない。

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