長崎県知事、今夏の知事会欠席 ロナルドと面会 サッカー観戦も

 大石賢吾知事が今夏の全国知事会議を欠席し、大阪府内でサッカーポルトガル代表のクリスティアノ・ロナルド選手との面会や試合観戦をしていたことが21日、分かった。知事は、長崎県のPRに協力を求める公務だと強調し「選手に会いたい、観戦したいとの理由で知事会議を欠席したわけではない」としている。
 全国知事会によると、会議は7月25、26両日に山梨県で開き、初日は44人、2日目は35人の知事が参加した。本県は両日とも馬場裕子副知事が代理出席。子ども・子育て政策などを議論し、全都道府県で少子化対策に総力を挙げるとした宣言を採択した。
 長崎県によると、大石知事は25日、東京で国土交通省や財務省に道路整備を要望した。午後に大阪へ移動し、ロナルド選手と契約する美容・健康器具会社の案内を受け、夜の試合を観戦。チケットは自費で購入した。26日は誘致に向けた企業回りをし、夕方から同社のイベント会場を訪問。同社の仲介でロナルド選手と面会し、本県PRへの協力を求めた。
 知事は「知事会議の初日は国への要望活動で出席できなかった。2日目は会議の内容を勘案し、企業誘致やPRの公務を優先した」と話している。県は6月、ポルトガルと連携する覚書を交わしており、この縁を生かしたいとしている。

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