空港除雪隊、愛称は「トバスンジャ―」 小川さん(尾花沢)の案採用

庄内空港の「空港除雪隊 トバスンジャー」の出動式=酒田市

 県は21日、募集していた山形、庄内両空港の除雪隊の愛称が「空港除雪隊 トバスンジャー」に決まったと発表した。積もった雪と飛行機の二つを「飛ばす」ことを使命とし、安全な運航を守るヒーローの意味が込められている。

 熟練の技を持ち、裏方として冬の運航を支える空港除雪隊の認知度を高めようと、県が9月に愛称を募った。855点の応募があり、選考の結果、小川美喜男さん(61)=尾花沢市=の「トバスンジャー」を最優秀賞に選んだ。

 県空港港湾課によると、小川さんは、隊列を組んで滑走路の除雪に当たる様子に戦隊ヒーローをイメージしたという。選考委員会は「インパクトがあり、子どもたちにも親しみやすい」と評価した。同課は「県民に除雪隊を広く知ってもらい、応援してほしい」としている。

 優秀賞に選ばれた2点と応募者は次の通り。

 「イエローアローズ」(玉津卓生・鶴岡市)「おいしいスノーレンジャーズ」(浜口直樹・神奈川県)

“相棒”と共に、隊員意気込み-庄内空港出動式

 酒田市の庄内空港では21日、空港除雪隊の出動式が行われ、愛称が「空港除雪隊トバスンジャー」に決まったことも披露された。

 同空港で除雪や融雪剤散布などを担い、トバスンジャーの頼れる相棒となる配備車両は計13台。彼らの基地となる車庫のシャッターには、新たに決まった愛称とともに、航空機が飛び立つ様子が描かれている。出動式では隊員たちが勢ぞろい。除雪車に乗り込み、デモンストレーション走行を行った。

 本年度の業務を請け負う建設業者・山本組(鶴岡市)の社員堀井均さん(67)は「5便化で昨冬より忙しくなる。隊員一丸となって頑張る」と意気込みを語った。

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