「絵本は感性と知性の完全食」絵本作家、読み聞かせの大切さ訴え

読み聞かせをしながら絵本の魅力を語るいしかわさん(右)=福知山市夜久野町額田・夜久野ふれあいプラザ

 絵本作家いしかわこうじさんの講演会とワークショップが11月19日、京都府福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザであった。子育て中の若い保護者が、赤ちゃんのころから絵本の読み聞かせをすることの大切さを学んだ。

 赤ちゃんに絵本をプレゼントしたり読み聞かせをしたりする市民団体「ブックスタートボランティアいないいないばあ」が企画し、約70人が参加した。

 いしかわさんは動きや立体感、意外性を表現できる仕掛け絵本や、ページをめくると鮮やかな色から動物などが現れる型抜き絵本など自身の作品を読み聞かせ、絵本の面白さを紹介。その上で「読み聞かせを大人も一緒に楽しみ、本の感想を子どもと話すこと」と、本好きの子どもを育てるこつを伝えた。

 絵本の可能性にも触れ、「絵本は子どもが最初に出合う美術で、感性と知性の完全食。小学校に入るまでたくさん読み聞かせてあげて」と語りかけた。

 紙を使って思い思いの「ペーパーわんこ」を作るワークショップも開かれた。

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