4分野で交流促進一致 経済、観光、スポーツ、教育 高岡市長と台湾・萬華区長懇談

経済、観光、スポーツ、教育の4分野で交流することを確認した角田市長(前列左から5人目)と詹区長(同6人目)=台北市の萬華区役所(飛田和重撮影)

 【台北=飛田和重】高岡市と台湾・台北市萬華区(まんがく)は経済、観光、スポーツ、教育の4分野で交流をスタートさせる。22日、現地で角田悠紀市長と萬華区の詹天保(ザンチャンバウ)区長が懇談し、交流促進を図ることで一致した。双方で新型コロナウイルスの影響が落ち着き始めたインバウンド需要の本格的な再開に備えるとともに、市民交流の活性化につなげる。

 角田市長は、5月に高岡で開催された高岡獅子舞大競演会に萬華区の獅子舞が出演したことに対する返礼のため、台北を訪問した。22日早朝に富山空港から羽田を経由して台湾入りした角田市長は、萬華区役所で約1時間、詹区長と懇談した。

 詹区長はあいさつで、「経済(観光)、教育、スポーツ、文化の面で交流を促進させたい」と積極的な姿勢をみせ、歴史や伝統文化が豊かな両地域の共通点は多いと強調した。

 角田市長は、獅子舞出演の謝意を伝えた上で経済、観光、スポーツ、教育の4分野を挙げ、今回の訪問をきっかけに交流を本格的にスタートさせたい思いを伝えた。特にスポーツの分野に触れ、「市民の友好親善に大きな役割を果たす」と期待を込めた。

 懇談後、富山新聞社などの取材に応じた角田市長は、今後の交流について「実際にどのような形や手法でやっていくことがいいのかしっかりと検討し、萬華区に提案したい」と語った。

 来年1~3月に富山―台北便が臨時運航することについて「このタイミングで話ができたことは縁だ。萬華区と交流が進めば飛行機の利用に協力できる」と意欲を示した。

 酒井善広市議会副議長、喜多進市体育協会長らが同行した。

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