北朝鮮が軍事衛星発射 県内住民「落下が恐怖」 離島漁業者ら憤りの声

 北朝鮮が21日夜、弾道ミサイルとみられる「軍事偵察衛星」を打ち上げたことを受け、長崎県などは操業中の本県漁船に被害がないかを確認した。朝鮮半島に近い離島に住む県民からは憤りの声が上がった。
 県は同日午後10時50分ごろ、打ち上げ情報を把握し全市町に共有。危機管理部や水産部が情報収集した結果、被害は確認されなかった。
 五島市の男性漁業者(76)は「国境で北朝鮮にも近く(破片など)海上に落下する場合もあり、恐怖だ。日本政府も北朝鮮に中止するよう要請しているが、全く聞かない」といら立ちを語った。県は「今後も状況を注視する」としている。

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