沖縄のハンバーガー店、なぜか福井県に2号店オープン 「THUNDERS DINER」、本場で鍛えたこだわりの味

「THUNDERS DINER」のアボカドチーズバーガー(手前)とレモンチーズバーガー=福井県永平寺町松岡御公領
お店の目印となるアメリカのシンボル「ハクトウワシ」の看板==福井県永平寺町松岡御公領の「THUNDERS DINER」

 沖縄県のハンバーガー店「ハンガーバークランプ」の2号店「THUNDERS DINER(サンダースダイナー)」が11月11日、福井県永平寺町にオープンした。全国的にもハンバーガー店が多い沖縄県でしのぎを削ってきた男性が、素材にもこだわった「沖縄の味」を提供する。でも、なにゆえ福井に2号店?

 男性は福井市出身の加藤健作さん(46)。アメリカや沖縄の文化に触れたいと39歳の時に一念発起。務めていた会社を退職して沖縄に渡った。「わかりやすいアメリカンな料理って何だろう」と思い巡らせた加藤さんがたどり着いた答えはハンバーガー。地元の店の門をたたいた。

 経産省の「平成28年経済センサス」によると、沖縄県は人口10万人当たりのハンバーガー店数が全国1位で、言わずと知れた「ハンバーガー激戦区」。現地でいくつかのハンバーガー店に勤めて腕を磨いた。2022年冬にオープンした「ハンガーバークランプ」では、創業メンバーの一人としてメニュー考案など重要な役割を担った。「ずっと好きだったアメリカの文化を自分なりに表現できるお店を開きたい」と思いを募らせていた加藤さんは、地元福井での独立を決めた。

 サンダースダイナーではハンガーバークランプとほぼ同じメニューを提供。沖縄県で販売されている、豚の首の部分を使った「ジョールベーコン」や沖縄発の「オリオンビール」など素材にはこだわりを見せる。アメリカでは定番なワッフルと鶏の唐揚げのセットや、市販のトルティーヤチップを刻んだ野菜や肉、サルサソースであえたメキシコの屋台の味「ドリロコス」などもそろえる。

⇒お店の目印となるアメリカの象徴「ハクトウワシ」の看板

 加藤さんは「沖縄を意識してお店をやっているので、ぜひ食べに来てほしい」と話している。定休日は水曜日。ランチの営業時間は午前11時から午後3時までで、午後2時半ラストオーダー。夜間の営業は毎週金曜日、土曜日と祭日の前日でいずれも午後6時から。

 

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