鉄道ファンから「聖地」と呼ばれる特別な場所を初公開 線路に囲まれた「三角地帯」で参加者が熱狂

名鉄がファンから「聖地」と呼ばれる、線路に囲まれた「三角地帯」を初公開しました。

待ちに待ったファンたちは大熱狂です。

23日朝、愛知県清須市にある名鉄・須ケ口駅には長い行列が。

列に並んでいた人に話を聞いてみると…。

(参加者)
「電車を非日常的な場所から見ることができる」
「枇杷島の分岐点で撮影会があるので、みんな並んでいる。普段入れない場所なので、言葉では表せないくらいうれしい」

なにやら電車を特別な場所から見ることができるイベントのようです。

参加者の中には小学生の男の子も。

愛知県春日井市の小学4年生、水上陽太君、お母さんと一緒に参加です。

(参加者 水上陽太君)
「いろいろな電車を見たい。楽しみ」

電車に乗って移動するということなので、ついて行ってみることに。

電車に揺られること約3分、到着したのは広い空き地です。

この空き地、上から見ると三角形になっています。

実はここ、名鉄・名古屋本線と犬山線、それに一時的に車両を留めておく留置線の線路に囲まれた「三角地帯」なんです。

こうした「三角地帯」は名鉄では、ここだけ。

ひっきりなしに色々な方向から通過する電車を見られるのに、これまで一度も立ち入りが認められず、名鉄ファンからは「聖地」と呼ばれていたそう。

(名古屋鉄道 旅客営業部 上田彩芽さん)
「この場所は電車の交差など貴重なものを見ることができる。鉄道ファンの皆さまに一度見ていただきたいという思いから、この企画を行いました」

「聖地」の初公開は1時間限定。

参加費も1人1万5000円と高額ですが、約100人の鉄道ファンが集まり、皆さん、間近に迫る車両の写真を撮影していました。

(参加者)
「名鉄ファンにとっては一番の聖地。一日いることができる。最高なひとときをありがとうございました」

そして、このイベントだけの特別サービスも!

名鉄の実際の制帽を被って記念撮影ができ、陽太くんにも忘れられない思い出になったようです。

(参加者 水上陽太君)
「いっぱい動画を撮れて楽しかった」
(陽太君の母親)
「値段はしますが、見合うだけの内容で満足です」
(参加者 水上陽太君)
「人生で一番楽しかった」

名鉄の担当者は今後も鉄道ファンが驚くようなイベントを企画したいと話していました。

© CBCテレビ