【カンボジア】越境決済など金融協力で覚書、中国人民銀と[金融]

カンボジア国立銀行(中央銀行)と中国人民銀行(中央銀行)は21日、中国の首都北京で、安全な越境決済の促進を含む2国間の金融協力に関する2件の覚書を交わした。クメール・タイムズ(電子版)が23日伝えた。

1件は、金融イノベーション(技術革新)と決済システム分野での協力に関する覚書。2国間の効率的で安全な越境決済の導入を加速させ、銀行・金融サービス業での新技術の開発や採用の促進を目指す。

もう1件は、カンボジアでの人民元による清算・決済に関する取り決め確立について。増加傾向にある2国間の貿易や投資などへの対応改善を目的として、カンボジアの銀行部門の能力を高めるための調整と協力を強化する。

首都プノンペンにある私立パニャサストラ大学のケビン・ナウエン社会科学・国際関係学部長は同覚書について、最大の利点の一つは、両国企業の決済で米ドルを使う必要がなくなると指摘。人民元清算機関については、カンボジア国立銀行と中国工商銀行(ICBC)が、人民元口座の管理や銀行間送金・決済、越境決済などについて既に合意していると説明した。

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