寒河江・寒河江公園でイルミネーション点灯 冬彩る光の通路

フジの花をあしらったイルミネーションなどが飾られた寒河江公園=寒河江市

 寒河江市中心部の長岡山にある寒河江公園で、3年目となるイルミネーションの点灯が行われている。農業施設用の金属製パイプを使った長さ10~60メートルのトンネル4基を設け、総延長約120メートルの光の通路とするなど幻想的な世界を演出している。12月24日まで。

 同公園指定管理者のさがえランドスケープ共同企業体が、2021年から行っている。同公園は春は桜やツツジの観賞、夏は芝生広場でのレクリエーションなどで親しまれ、あずまやがあるバーベキュー広場も春から秋にかけて利用されるが、冬季の誘客要素が不十分だった。このため、冬でも楽しめるイルミネーションを11~12月に点灯させ、規模を年々拡大してきた。

 今回は発光ダイオード(LED)を昨年より1万個ほど多い約6万個とし、10メートルのトンネル1基を追加。今月4日に点灯を開始した。設置作業は、同企業体の構成企業であるグリーン・プランテーションの社員菅井健司さん(62)=山形市風間=が約1カ月半をかけ、1人で行った。同社は同市の最上川ふるさと総合公園の管理に携わっていた際もイルミネーション設置に取り組んでおり、菅井さんはその経験や資材を寒河江公園でも生かした。

 藤棚の周辺では、フジの花に見立てた紫色のイルミネーションやサンタクロースの装飾を施し、園路脇のケヤキも7色に変わるライトアップを行っている。子どもたちと訪れた同市柴橋、会社員滝川彩さん(35)は「寒さの中でも色が映え、とてもきれい。この季節ならではの楽しみになっている」と笑顔を見せた。

 点灯時間は午後4時半~9時。菅井さんは「来園者に感動してほしいと願いながら設置した。公園に年間通して訪れるきっかけにしてほしい」と話している。

色とりどりの光が輝くイルミネーションが設けられた寒河江公園=寒河江市
フジの花をイメージしたイルミネーションなどが設けられた寒河江公園=寒河江市
色とりどりの光が輝くイルミネーションが設けられた寒河江公園=寒河江市

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