「核ごみ最終処理場反対」 対馬の市民団体が看板設置

看板を設置する市民団体メンバーら=対馬市美津島町

 長崎県対馬市の市民団体「核のごみと対馬を考える会」は23日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場に反対する看板を市内2カ所に設置した。
 設置場所は、同市美津島町の対馬空港近くの県道沿いと、観光名所の万関橋近くの国道沿い。「対馬を守ろう!!核のゴミ最終処分場反対」などと記した。
 市議会は9月、処分場選定の第1段階となる文献調査受け入れ促進の請願を賛成多数で採択。これに対し比田勝尚喜市長は「市民の合意形成が不十分」などとして、調査を受け入れない考えを表明した。
 その後も、一部の推進派市議が住民投票を模索する動きがある。考える会の上原正行代表は「市長は反対してくれたが、その空気を風化させないという意思表示をしたかった」と話した。

© 株式会社長崎新聞社