暮らしの道具、変遷に触れる 八幡平市博物館、26日まで企画展

縄文時代に使われた調理用具や土木作業道具などが並ぶ会場

 八幡平市叺田(かますだ)の市博物館(伊藤喜代美館長)は26日まで、企画展「くらべてみよう!昔と大昔のくらしの道具」を開いている。

 個人の所蔵や市内の遺跡から出土した調理用具や土木作業の道具など計49点を展示。縄文時代に鍋の用途などに使われた深鉢、弥生時代に食事や供物を盛り付ける際に使われた高坏(たかつき)、動物の肉や植物を切るための石匙(さじ)など、当時の生活が浮かび上がる。

 各時代で使われた貴重な資料で、時代による技術の進歩や変遷を学ぶことができる。同館の佐藤奈津季学芸員(34)は「展示品を通じて昔の人々の生活を想像してほしい。近現代の道具もあるので、家族で当時の思い出を語ったり伝え合う機会になればうれしい」と呼びかける。

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