これが卒業証書に? 江戸時代から伝わる「飛駒和紙」の原料トロロアオイ あそ野学園で収穫

卒業証書の原料になるトロロアオイを収穫したあその学園の児童たち

 【佐野】あその学園義務教育学校の3年生77人がこのほど、江戸時代から伝わる「飛駒和紙」の原料となる植物「トロロアオイ」の収穫作業を行った。市むらづくり協議会の横塚順一(よこづかじゅんいち)会長(75)の指導で作業に取り組んだ。

 児童は同校近くの畑に植えられたトロロアオイの根、約4キロを収穫。横塚さんの助けを借りながら、根が折れないよう慎重に土を掘り進め、その後、水洗いした。

 収穫したトロロアオイは、同校を含む市内の小中義務教育学校などで来春の卒業証書の原料として使用される。トロロアオイを初めて知ったという飯塚蒼司(いいづかそうじ)君(9)は「友達と協力してうまく収穫できた」と満足そう。岩上咲(いわかみさき)さん(9)は「丁寧に土から掘り出した。これが卒業証書になるなんて想像できない」と驚いた様子だった。

卒業証書の素になるトロロアオイを収穫したあそ野学園の児童たち

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