小学生が主役となって山盛りの飯を食べるよう責め立てる伝統行事「子供強飯(ごうはん)式」が25日、栃木県日光市七里の生岡(いきおか)神社で4年ぶりに行われた。
同神社はかつて寺院で、江戸時代までは日光山輪王寺が強飯式を行った。現在は地元住民が受け継ぎ儀式を守っている。新型コロナウイルス禍で2019年の実施以降は神事のみの形式となっていた。
この日は日光小の5年佐藤健太郎(さとうけんたろう)君(11)と6年菊地晴斗(きくちはると)君(11)がそれぞれ山伏と強力(ごうりき)に扮(ふん)して登場。お膳を前にした頂戴人に向かって「一粒(いちりゅう)でも残してはならん」などと力強く口上を述べ、参拝者たちは惜しみない拍手を送った。
佐藤君は「教わったことが最後までできた」、菊地君は「しっかりと大きな声を出せた」と笑顔で話した。