【セリエA第13節プレビュー】首位攻防のイタリア・ダービー、監督交代のナポリはアタランタと対戦

[写真:Getty Images]

代表ウィーク前の前節、ローマ・ダービーが行われ、譲らずゴールレスドロー決着となった。首位インテル、2位ユベントスは揃って勝利し、2ポイント差に変動はなかった。そして格下エンポリに敗れたナポリがルディ・ガルシア監督の解任を断行した。迎える第13節、2位ユベントス(勝ち点29)と首位インテル(勝ち点31)による首位攻防のイタリア・ダービーが行われる。

ユベントスは前節、ブレーメルとルガーニのセンターバック2人によるゴールでカリアリに2-1と勝利。連続クリーンシートは6試合で止まったものの、連勝を5に伸ばした。インテル戦に向けては肋骨を骨折したMFロカテッリが欠場見込み。チームの心臓を欠くが、アッレグリの真骨頂である堅いチームに仕上がっている現在、鉄壁の守備がFWラウタロ&FWテュラムのセリエA最強2トップを前に通用するかが見ものとなる。

対するインテルは前節、MFディマルコのスーパーロング弾などでフロジノーネに勝利。こちらは連勝を4に伸ばした。ユベントスとは打って変わってリーグ最多の29ゴールを叩き出し、失点も6とリーグ最少。攻守に充実の戦いを続ける中、チャンピオンズリーグも既に決勝トーナメント進出を決めており、リーグ戦に集中できる環境となっている点もプラス。優勝を争う予感のユベントスを下して首位キープとなるか。

エンポリの後半追加タイムの一撃に沈んだ4位ナポリ(勝ち点21)は、5位アタランタ(勝ち点20)と対戦する。そしてガルシア監督が解任され、マッツァーリ監督が約10年ぶりにナポリの指揮官に戻ってきた。ナポリ復権の礎を築いた功労者を迎えた中、心機一転、難敵アタランタ相手に初陣を飾れるか。3バックを愛用するマッツァーリ監督が近年4バックがメインとなっている現チームのシステムを変更してくるかにも注目だ。

2点差を追いつかれる形でレッチェに引き分けてしまった3位ミラン(勝ち点23)は6位フィオレンティーナ(勝ち点20)と対戦する。退場したFWジルーが出場停止、負傷のFWレオンが欠場と攻撃の核2枚を欠いて臨むことになるが、代役のFWヨビッチ、FWチュクウェゼの活躍に期待したい。強豪相手に堂々の戦いぶりを見せているフィオレンティーナを下してCLドルトムント戦に向かえるか。

ローマ・ダービーでは左ウイングで終盤に出場したMF鎌田だったが、見せ場は作れなかった。その鎌田所属の10位ラツィオ(勝ち点17)は最下位サレルニターナ(勝ち点5)と対戦。ミャンマー戦先発も腰の痛みでシリア戦を回避した鎌田だが、MFルイス・アルベルトが出場停止のため先発予想。ここで結果を残したいところだ。

一方、ほぼ互角の展開で妥当なドロー決着とした7位ローマ(勝ち点18)は16位ウディネーゼ(勝ち点11)と対戦。ダービーでは各選手、質の高いパフォーマンスが発揮できていただけに良いイメージでウディネーゼ戦に臨めるものと思われる。チオフィ監督就任後、ミランに勝利するなど1勝2分けと復調気配のウディネーゼを下してヨーロッパリーグに向かいたい。

◆セリエA第13節
11/25(土)
《23:00》
サレルニターナvsラツィオ
《26:00》
アタランタvsナポリ
《28:45》
ミランvsフィオレンティーナ

11/26(日)
《20:30》
カリアリvsモンツァ
《23:00》
フロジノーネvsジェノア
エンポリvsサッスオーロ
《26:00》
ローマvsウディネーゼ
《28:45》
ユベントスvsインテル

11/27(月)
《26:30》
ヴェローナvsレッチェ
《28:45》
ボローニャvsトリノ

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