現地時間11月25日、プレミアリーグ第13節のニューカッスル vs チェルシーの一戦が、セント・ジェームズ・パークで行われた。
ホームのニューカッスルは代表ウィーク前に行われた前節のボーンマス戦にて、イエローカードの累積により出場停止となっていたMFブルーノ・ギマラインスが先発に復帰。DFラインはお馴染みの顔ぶれとなったが、左サイドバックにヴァレンティノ・リヴラメントが起用された。そして、最前線にはチームトップスコアラーのカラム・ウィルソンではなく、アレクサンデル・イサクが先発を務めた。
一方、アウェイに乗り込んだチェルシーは壮絶な得点の取り合いとなったマンチェスター・シティ戦から2枚を変更した。CBには今季リーグ初先発となるブノワ・バディアシルを起用し、中盤にはモイセス・カイセドではなくレスリー・ウゴチェクを配置した。
上位進出を狙う両チーム同士の対戦となったこの試合。13分にホームのニューカッスルが先制に成功する。左サイドのアントニー・ゴードンはドリブルで相手をはがすと、ペナルティアーク付近でボールを受けたルイス・マイリーはシュートと見せかけゴール前でフリーになっていたイサクへスルーパスを供給する。これをイサクが反転から右足で決め、リーグ7ゴール目を記録した。
すると、アウェイのチェルシーも反撃を開始。22分、ペナルティエリア手前でラヒーム・スターリングがフリーキックを獲得すると、キッカーを務めるのはスターリング。ボールはジャンプする壁の上を見事に越えゴールネットに収まり、チェルシーが試合を振り出しに戻す。
同点に追いつかれたニューカッスルは26分、コーナーキックからビッグチャンスを迎える。キッカーのキーラン・トリッピアーはファーサイドへボールを配給すると、ファビアン・シェアのブッロクでフリーになったジョエリントンがヘディングで狙うも、惜しくもゴール右に外れる。
すると、チェルシーもすかさず反撃。31分、リース・ジェームスがペナルティエリア内右でボールを受けると、ペナルティエリアに勢いよく走り込んだエンソ・フェルナンデスへラストパス。フェルナンデスはダイレクトで狙うもGKニック・ポープのスーパーセーブに阻まれる。
42分、ニューカッスルはゴードンの仕掛けからフリーキックを獲得する。トリッピアーのキックは惜しくもクロスバーに阻まれ、ゴールキックから再開となる。このままスコアは動かず、前半は1ー1のまま終了する。
両チームハーフタイムでの交代はなく試合は後半へ。ニューカッスルは60分、左サイドに張ったゴードンがボールを受けると、ドリブルでDFを外し中央へクロスを送る。すると、ゴール前で上手くフリーとなったジャマール・ラッセルズが豪快なヘディングシュートを決め、再びニューカッスルへリードをもたらす。
得点直後の61分には、DFチアゴ・シウバのバックパスを奪ったジョエリントンがGKとの1対1を冷静に決め切る。2分間で2ゴールを決めたニューカッスルが2点のリードを持ったまま試合は終盤へ。
69分には流れを変えるべく3枚同時交代を行う。しかし、73分にリース・ジェームスがミスからボールを失うと、堪らずファール。すでにイエローカードをもらっていたジェームスは退場処分となり、直後にコール・パーマーに代えレーヴァイ・コルウィル投入を余儀なくされる。
すると83分、数的優位となったニューカッスルが決定的な4点目を奪う。ゴードンがDFラインの裏に抜け出しドリブルでぺナルティエリアに侵入すると、戻ってきたDFブノワとDFチアゴ・シウバの間を狙う技ありシュートを決め勝負あり。このまま試合は終了し、ホームのニューカッスルが公式戦の連敗を2で止めた。一方のチェルシーはミスから失点、退場者を出し自滅。今季早くもリーグ戦5敗目を喫している。
◉試合結果
ニューカッスル 4ー1 チェルシー
1-0 13分 アレクサンデル・イサク(ニューカッスル)
1-1 22分 ラヒーム・スターリング(チェルシー)
2-1 60分 ジャマール・ラッセルズ(ニューカッスル)
3-1 61分 ジョエリントン(ニューカッスル)
4-1 83分 アントニー・ゴードン(ニューカッスル)