キーン氏の功績知る 企画展、高志の国文学館で27日まで

キーン氏の著作や草稿に見入る来場者=富山市の高志の国文学館

 富山市の高志の国文学館で開かれている富山新聞創刊100年の企画展「ドナルド・キーン―世界から見た日本文学展」(同館、富山新聞社主催)は25日、会期中最後の週末を迎え、来場した文学愛好者らが、翻訳や執筆活動を通じて日本文学の魅力を世界に広めたキーン氏の功績に理解を深めた。27日に閉幕する。

 米国出身のキーン氏は、文学史や日記文学を研究し、谷崎潤一郎や三島由紀夫らと交友を重ねた。東日本大震災後、日本に帰化した。会場には直筆原稿や手紙、写真、著作など244点が並び、キーン氏の人生をたどりながら功績や素顔を紹介している。

 会場を訪れた富山市の橋立順子さんは、文学や芸能など幅広く研究していたことを知ったとし「日本を好きになってくれて、日本人としてうれしい」と話した。

 観覧料は一般500円、大学生250円、高校生以下は無料。

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