●ワークショップなど構想
シリーズ累計300万部の人気漫画「左ききのエレン」(集英社)で作画を手掛けた高岡市在住の漫画家nifuni(にふに)さんが、同市大手町で8月にオープンしたカフェが、地域住民やファンの憩いの場となっている。漫画やイラストに興味がある人を対象にワークショップを開いたり、仲間が集う場として活用したりする構想を膨らませている。
カフェ「BOOK&CAFE松(まつ)キ」は、nifuniさんの自宅兼アトリエ1階をリノベーションし、オープンした。夫婦で経営し、コーヒーや軽食、デザートなどを提供する。
店内には「左ききのエレン」のほか、漫画や小説が並ぶ。自主制作の小冊子「ZINE(ジン)」も各種そろえ、自由に読書を楽しめる。
国立高岡短大(富大芸術文化学部)出身のnifuniさんは結婚後、県外で暮らし、2020年、自身の創作活動の原点でもある高岡に移り住んだ。
人と人がつながる場所をつくろうとカフェをオープンした。親子連れや学生らが訪れ、仕事や勉強をしたり、読書を楽しんだりする姿が見られる。
nifuniさんは、新しく事業を始める人の挑戦の場などにもカフェを役立てたいとし、「出会いの場として活用していきたい」と話した。
営業時間は金、土、日、月曜の午前11時から午後7時で不定休。店のインスタグラムで問い合わせを受け付けている。
●26日、nifuni展閉幕 高岡・御旅屋セリオ
高岡市の御旅屋セリオで開かれている「nifuni展」は26日、最終日を迎える。
25日、会場を訪れた南砺市出身の公務員、横山暁彦さん(43)=東京都練馬区=は「高岡ゆかりの人と聞いて訪れた。作品は鮮やかな色使いで、デザイン性も感じられて楽しかった」と話した。
nifuni展は午前10時から午後6時までで、入場無料。