レンジャーズ、ヤンキース、カージナルスがモンゴメリー獲得を狙う

今季途中にレンジャーズへ移籍して球団初のワールドシリーズ制覇に貢献した左腕ジョーダン・モンゴメリーをめぐる争奪戦は、モンゴメリーがこれまでに在籍した3チームの争いとなっているようだ。MLB公式サイトは、再契約を狙うレンジャーズのほか、モンゴメリーがプロ入りから2022年途中まで在籍していたヤンキース、2022年途中から今季途中まで在籍していたカージナルスがモンゴメリー獲得に乗り出していることを伝えている。ここ2年で飛躍的に評価を上げた左腕を手に入れるのはどのチームだろうか。

今季、球団初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたレンジャーズは、ポストシーズンで3勝1敗、防御率2.90の活躍を見せたモンゴメリーとの再契約を望んでいる。アンドリュー・ヒーニーが選手オプションを行使したため、マックス・シャーザー、ネイサン・イオバルディ、ジョン・グレイ、デーン・ダニング、ヒーニーとすでに先発5枚が揃い、来季後半戦にはジェイコブ・デグロムも戻ってくる見込みだが、ブルペンに不安を抱えるチーム事情もあり、モンゴメリーと再契約したうえで、ダニングやヒーニーをリリーフで起用することも検討しているのかもしれない。

ヤンキースはモンゴメリーにとってプロ入り時の古巣である(2014年ドラフト4巡目指名)。ヤンキース時代は規定投球回到達が1度もなく、信頼度の高い先発投手ではなかったが、ヤンキースはモンゴメリーのここ2年の活躍ぶりを見て、呼び戻しを検討しているようだ。ゲリット・コールに次ぐ先発2番手の確保が今オフの課題の1つだが、山本由伸の獲得を狙っていることが報じられており、モンゴメリーは山本獲得に失敗した場合の「プランB」という位置づけの可能性もある。

先発投手を3人獲得することを目指しているカージナルスは、すでにランス・リンとカイル・ギブソンの両ベテラン右腕を確保。これでマイルズ・マイコラスとスティーブン・マッツも含め、先発ローテーション5枠のうち4枠が埋まったが、エース格の投手が不在である。フィリーズと再契約を結んだアーロン・ノラに興味を示していたほか、ソニー・グレイの移籍先の有力候補にも挙げられており、先発補強の締めくくりとして大物FA投手の獲得を狙っているのは間違いない。モンゴメリーもその候補の1人ということだろう。

現在30歳のモンゴメリーはメジャー7年目の今季、カージナルスとレンジャーズで32試合に先発して自己最多の188回2/3を投げ、10勝11敗、防御率3.20、166奪三振を記録。自身初の2ケタ勝利をマークし、防御率と奪三振もキャリアハイを更新した。

The post レンジャーズ、ヤンキース、カージナルスがモンゴメリー獲得を狙う first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.