エヴァートンサポーター、エティハド・スタジアム上空で抗議活動を展開

写真:エヴァートンサポーターの抗議はマンチェスター・シティ vs リヴァプールの試合中に行われた

現地時間11月25日に行われたプレミアリーグ第13節マンチェスター・シティ vs リヴァプールの試合中、エヴァートンのサポーターが同クラブの勝ち点剥奪に対する抗議活動を行った。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

エヴァートンは過去3シーズンの累積赤字が1億2450万ポンド(約234億6120万円)に上り、プレミアリーグが定めるファイナンシャル・フェアプレー規則に違反したとして今シーズンのリーグ戦で獲得した勝ち点から10ポイントが即時剥奪された。

これを受け、エヴァートンのサポーターは現地時間11月26日に本拠地グディソン・パークで行われるエヴァートン vs マンチェスター・ユナイテッドの試合で横断幕やカードを一般のファンに配って提示するなどの抗議活動をする予定としている。また、試合前の国会斉唱の際にはブーイングを、10ポイントの剥奪にちなんで試合開始10分のタイミングでは汚職を告発するチャントを歌うとも予想されている。

それだけでは足りず、彼らは土曜日の日中開催で世界中から注目を集めていたマンチェスター・シティ vs リヴァプールの試合でも抗議活動を行った。その方法とは、試合が行われたエティハド・スタジアムの上空に「プレミアリーグ=腐敗。#UTFT #EFC」と書かれたバナーを牽引したセスナ機を飛ばすこと。マンチェスター・シティがエヴァートンよりも多い115件の財務違反疑惑について告発されていることも無関係ではないだろうし、エヴァートンの試合が夕方のキックオフで上空が暗闇に包まれるため、この方法では効果がないことも、この試合が抗議活動の舞台に選ばれた理由だという。

なお、マンチェスター・シティ vs リヴァプールの試合は現地では『スカイスポーツ』で中継されたが、このバナーが放送の映像に載ることは一度もなかった。

エヴァートンのファン諮問委員会のデイヴ・ケリー委員長はグディソン・パークで予定している抗議活動について「プレミアリーグがエヴァートンという間違ったクラブ、グディソン・パークという間違った場所を選んだことを世界中のファンに示すことになるだろう。今回の制裁に対する控訴が終了するまでこの活動を継続するつもりだ」と語っている。

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