【壬生】町歴史民俗資料館で開催している企画展に合わせ、本丸1丁目の常楽寺は26日、所蔵している壬生鳥居家家祖の鳥居元忠(とりいもとただ)と忠英(ただてる)の肖像画を特別公開した。
元忠は徳川家康(とくがわいえやす)の家臣として天下統一に貢献し、忠英は壬生にかんぴょう生産を普及させ、地域の殖産に寄与したことで知られる。地元住民に2人への理解を深めてもらおうと、鳥居家の菩提(ぼだい)寺である同寺が期日限定で一般公開した。
小雨が降る中、訪れた人たちは本堂に飾られた肖像画の前に座り、2枚の絵をじっくりと眺めた。妹の朋子(ともこ)ちゃん(5)らと訪れた藤井小3年、水井東子(みずいとうこ)さん(9)は「古い肖像画が残っていて、お寺で見られるのがとても貴重だと思った。鳥居家のお墓にもこれからお参りします」と話していた。
5年ぶりに尺八などの音楽会も開かれ、境内には飲食や仏具を販売する出店も並んだ。