【ベトナム】宅配ベミン、12月に完全撤退へ [サービス]

ベトナムで出前アプリ「ベミン(Baemin)」を運営する韓国系ベミン・ベトナムは、12月7日までで全サービスを停止することを決めた。世界経済の困難と国内の競争激化を受け、市場から完全に撤退する。VNエクスプレスが24日伝えた。

合弁親会社でドイツ大手のデリバリー・ヒーローは、現在はベトナムよりも大規模な市場に資源を集中させたいと説明した。向こう数週間は、従業員や配達員、飲食店との契約履行に注力する。

デリバリー・ヒーローのニクラス・エストベリ最高経営責任者(CEO)は8月、ロイター通信に対し、アジア市場は全体として順調だが、ベトナムでは例外的に利益が出ず、長期的にも利益が見込めないと発言していた。9月には、ベミン・ベトナムは全国で事業規模を縮小すると従業員らに通知していた。

ベミン・ベトナムは韓国最大手ウーワ・ブラザーズとデリバリー・ヒーローが合弁で設立し、料理宅配市場への新規参入が相次いだ2019年にサービスを開始した。

昨年の宅配アプリのシェアは、グラブフードが45%、ショッピーフードが41%、ベミンが12%だった。

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