●かほくで公演
国民文化祭かほく市実行委員会の音楽公演「ナイトミュージアム“100 Keyboards”~」は25日夜、同市の県西田幾多郎記念哲学館で開かれ、白山市出身の現代音楽家ASUNAさんがキーボード100台超を鳴らすパフォーマンスを披露した。同館の「瞑想(めいそう)空間」であるホワイエに幻想的な音色が響き渡り、来場者約300人を魅了した。
ASUNAさんは世界各国でツアーを行うなど国際的に活躍しており、県内でパフォーマンスを披露するのは今回が初めて。
すり鉢状の吹き抜けになった円形のホワイエに、市販の小型キーボードが放射線状に並べられた。ASUNAさんは1台ずつ順に、棒でいくつかの鍵盤を押しながら音が鳴りっぱなしの状態をつくっていった。
それぞれのキーボードは時が経過するにつれ、互いに共鳴し合ったり、干渉し合ったりし、場所によって聞こえ方が異なる不思議な空間ができ上がった。観客は、国文祭の最後を締めくくるにふさわしい県内初の音楽パフォーマンスを堪能した。
ASUNAさんの公演(北國新聞社後援)は12月8、9日、金沢市の金沢21世紀美術館でも行われる。