桜の名所を陸前高田に 東北最大級の構想、3千本以上を植樹

川原川沿いに整備する桜並木のイメージ図(陸前高田市桜プロジェクト協議会提供)

 陸前高田市で桜を活用した観光まちづくりを推進しようと、地元の有志団体がプロジェクトを発足させた。中心市街地などに3千本以上の植樹を目指し、東北最大級の名所をつくる構想。東日本大震災からの復興終息を踏まえ、その先の交流人口拡大と地域活性化につなげる。

 新たな組織としては市桜プロジェクト協議会を設立。10月の総会は15団体から関係者が出席し、会長団体に市観光物産協会(熊谷正文会長)、副会長団体に陸前高田商工会(伊東孝会長)を選んだ。

 植樹場所は同市高田町の川原川公園沿いや、かさ上げしていない市有地を想定し、時期や予算、財源などは今後議論する。震災のメモリアル事業や桜祭り、植樹ツアーなどを検討しており、具体的な活動を企画、実施するNPO法人の設立を来年1月下旬までに申請する。

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