BAE SystemsとMalloy Aeronautics、T-650大型電動UASの開発を検討

同システムは、軍事、安全保障、民間の顧客に費用対効果が高く、持続可能な迅速対応能力を提供する新たな可能性をもつソリューションだとしている。

両社は、コンセプトカーの能力、設計、製造、マーケティングにおいて協力する機会を探るために協力している。

  • 最大積載量:300kg
  • 航続距離(ペイロードなし):80km
  • 航続距離(最大積載量):30km
  • 最高速度:140km/h

T-650コンセプトの最大の特徴は、クラスをリードする積載量(300kg)である。このタイプの車両は、ある明確なミッションタイプから次のミッションタイプへの迅速な再構成を可能にするとしている。T-650は、コスト効率に優れ、持続可能な方法で複数の役割を果たすために顧客が必要とする多用途性と実用性を提供し、従来の輸送システムに代わる選択肢を提供することを目指しているという。

T-650はオープンシステムアーキテクチャを採用し、サード・パーティのシステムとの統合や、新たなミッションやペイロード機能のアップグレードパスを可能にすることが想定されている。

T-650クラスの製品には、数多くの潜在的用途があるという。その範囲は、船から船、船から陸への移動といったロジスティクス活動から、陸上や海上での軍事作戦を支援するための武器やセンサーの搭載の可能性まで多岐にわたる。一度実証されれば、電気飛行機は戦場での負傷者救助など、より幅広い用途に拡大する可能性があるとしている。人道支援やロジスティクス支援など、多くの民間/商業的なユースケースも確認されているが、まず最初の焦点は、以下のような軍事的な用途だ。

  • 陸上および海上での自動ロジスティクスと補給
  • CASEVAC(負傷者搬送)
  • スティングレイ(最新型軽量魚雷)を搭載した対潜水艦戦
  • アーチャーフィッシュ(消耗型機雷中和装置)の搭載による海上機雷対策
  • 海上捜索救助
  • 監視とモニタリング
  • 近接航空支援

T-650の開発は、BAE SystemsのテストベッドプラットフォームであるT-600で活発な試験が行われており、かなり進展しているという。

2023年9月、BAE SystemsとMalloy Aeronauticsは、最新の海上技術を連合軍全体に統合するためにポルトガルで行われた大規模なNATO演習で、T-600ヘビーリフト無人航空システム(UAS)の能力を実証した。

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