有機ジャガイモ、甘~い 山形の小中学校、給食で味わう

有機栽培のジャガイモを使った五目煮を味わう子どもたち=山形市・南山形小

 山形市が実証栽培に取り組む有機栽培のジャガイモが市内小中学校の給食で提供されている。南山形小(沼沢聡校長、375人)では27日、生産した黒木政吉さん(76)が5年1組を訪れ、児童30人と一緒に味わった。

 市は自然環境に負荷が低い農法を進める「みどりの食料システム法」の施行を受け、本年度から実証栽培を実施。西蔵王野菜生産組合に委託し、組合長の黒木さんが引き受けた。10アールで栽培し、ジャガイモ770キロを給食用に納品した。

 黒木さんは児童の質問に答え「初めて有機栽培をしたので、肥やしの使い方にこだわった」などと説明。ジャガイモは五目煮に使われ、お代わりの希望者が並んだ。松田理玖君(10)は「軟らかくて甘みがあっておいしい」と話した。

 有機栽培したジャガイモは28日までに、各小中学校(1校は学校行事で休み)で提供される。

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