「一緒にカフェを」ヴィッセル神戸・酒井選手の弟経営、サポーターら通う人気店「人と人つなぐ場に」 神戸

酒井高聖さん(左)と高徳さん(高聖さん提供)

 サッカーJリーグ1部(J1)で初優勝を果たしたヴィッセル神戸。チームの主力として活躍したDF酒井高徳(ごうとく)選手(32)の弟、高聖(ごうそん)さん(27)が営むカフェが、神戸市東灘区にある。選手やサポーターらも集う人気店で、歓喜の初優勝後、高聖さんは「兄の分も感謝の気持ちを還元したい」と来店客と喜びを分かち合った。(小野坂海斗)

 元Jリーガーの高聖さんは4兄弟の末っ子で、高徳選手は次兄にあたる。ともにドイツでプレーしていた時期もあり、2人は「気心の知れた友達みたいな関係」という。

 高聖さんは2022年6月に引退。コーヒー好きの高徳選手から「一緒にカフェをやらないか」と声をかけられた。2人で店の内装や商品、コンセプトを考えるなど、開業準備に取り組んだ。

 同年11月、同市東灘区御影1の山手幹線沿いに「Alster&Garten(アルスターガーテン)」をオープンさせた。店名はドイツの都市ハンブルクにある「アルスター湖」から取った。一緒にランニングをしたこともある思い出の場所で「湖の周りにカフェや緑が広がり、自然と人々が集まる。そんな雰囲気をイメージしました」と語る。

 ヴィッセルの選手やサポーターらも足しげく通う人気店となり、神戸で試合がある週末には遠方から訪れる客もいる。優勝後は客から「おめでとう」と声をかけられたといい、高聖さんは「僕がJリーガーだった時を考えると、ヴィッセルの成長はすごい。兄の頑張りや優勝への思いも知っていたので感動しました」とたたえた。

 目指すのはサッカーファンと地域の人々の両方に愛される店だ。高聖さんは「飲食を通じて人と人のつながりが生まれるカフェにしたい」と話している。

 午前8時~午後5時(土日祝は午後6時)。不定休で、営業情報は店のインスタグラムで発信する。同店TEL078.862.5578

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