「関係を持てば厳重注意にしてあげる」警視正の男(58)不同意性交罪などで起訴 警察は別の女性への加害容疑で再逮捕へ

警察官であることを伝えて女性に性的暴行をしたとして今月逮捕された警視正の男について、広島地検は28日、不同意性交の罪などで起訴しました。一方、別の女性にも暴行を加えた疑いが強まったとして、警察が近く再逮捕する方針を固めたことが分かりました。

起訴状などによりますと、中国四国管区警察局の警視正・岩本幸一被告(58)は、ことし9月、広島市のホテルに売春の約束をして誘い出した20代の女性に対して、ジャージの上着チャックを下ろして着ていた制服を見せ、警察官であることを名乗ったうえで、「売春の取り締まり」として女性を警察署に連行し、身元引受人として親を呼び、職場にも売春の事実を伝える可能性があるなどと言って脅迫し、「関係を持てば上と掛け合って厳重注意にしてあげる」などと言って性的暴行を加えたとされます。

岩本被告はさらに、ホテルで女性に売春をしようとしたことを認める内容の広島中央警察署長宛ての「始末書」と題する書面を書かせたとされています。

捜査関係者によりますと、岩本被告はマッチングアプリを使って複数の女性とやり取りをしていて、自宅からは同様の「始末書」が複数枚見つかっているということです。

警察は、岩本被告が別の女性に対しても同様の方法で暴行に及んでいたとみて、近く再逮捕する方針です。

逮捕時、岩本被告は警察に対して容疑を否認した上で、「売春行為を取り締まる捜査だった」などと供述していました。

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