【カンボジア】世銀、4州の給水・衛生強化に1.6億米ドル[公益]

世界銀行は先ごろ、カンボジア北西部バッタンバン州、西部ポーサット州、北部モンドルキリ州、南部カンダル州での給水・衛生設備の強化に向けて、1億6,300万米ドル(約244億円)の融資を承認したと発表した。

6カ年の「給水・衛生促進プロジェクト」で、水道と衛生設備へのアクセス改善、既存サービスの運用・維持の強化、サービスの持続性の確保を図る。

給水関連事業は工業科学技術革新省が、衛生関連事業は公共事業・運輸省が、それぞれ担当する。プロジェクトを通じ、17万5,000人が恩恵を受ける見通し。 

ヘム・バンディー工業科学技術革新相は水事業について、強靭(きょうじん)で持続可能な開発に向けた優先分野だと指摘。世銀のプロジェクトは、政府の包括的な開発戦略の実現に貢献すると述べた。 

世銀は21日の声明で、カンボジアの給水・衛生サービスが大きく改善しているものの、国連が2030年までの達成を掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の一つである、「安全な水とトイレを世界中に」の実現にはさらなる努力が必要だと説明。カンボジアで安全に管理された水道、衛生設備を利用できるのは、いずれも人口の3分の1前後にとどまっていると指摘した。

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