【シンガポール】公務員の年末賞与0.6カ月分、3年ぶり低下[経済]

シンガポール首相府公務員局(PSD)は27日、公務員の年末賞与として12月に年次変動手当(AVC)を0.6カ月分支給すると発表した。年央の0.3カ月分を上回り、年間では計0.9カ月分となる。年央・年末ともに3年ぶりに前年を下回った。

全公務員を対象に支給する。1カ月分の定額賞与も別途支給する。給与が低い下級公務員には、等級に応じて一時金を400Sドル(約4万4,400円)または800Sドル追加支給する。

新型コロナウイルス禍の影響により20年には年央・年末とも賞与は支給されなかったが、21年と22年は景気回復に伴い、年央・年末の支給額がそれぞれ2年連続で前年を上回っていた。22年は年央が0.35カ月分、年末が1.1カ月分の計1.45カ月分だった。

首相府公務員局は、「外需低迷や地政学的緊張などの影響で23年の国内経済成長率が1%程度と予想されているほか、政労使で構成する全国賃金評議会(NWC)の勧告に合わせて賞与の支給額を決めた」と説明した。

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