古民家ホテルを商店に 射水・内川、平日も買い物楽しんで コーヒー、ケーキ…観光客に人気

イベントを楽しむ買い物客=射水市放生津町

 射水市新湊地区の内川沿いにある古民家で平日の不定期に開催する「POP UP SHOP」が地域住民や観光客の憩いの場として人気を集めている。28日には塩専門店やコーヒー、ケーキ販売など5店舗が出店し、内川沿いを散策する観光客らでにぎわった。今後も年に3~4回程度、開催する方針で、平日に新湊を盛り上げていく。

 イベントはデザイン・まちづくり会社「ワールドリー・デザイン」(放生津町)が開催。同社では以前から「まばらを楽しむラボ『まばらぼ』」(通称)の一環として、地域住民らが集まって楽しむイベントの開催や内川に関する商品を販売する「小さなSHOP」の営業などを行ってきた。

 同社の明石あおい代表が「平日が休みの人も内川沿いの散策や買い物を楽しめる場所を設けたい」と考え、空き家を改修した宿泊施設「水辺の民家ホテル」の一部や同社事務所がある古民家を使用した「POP UP SHOP」を開催することにした。今回は新湊地区や富山、南砺市などから出店があり、仕事の休憩時間に訪れた人や店員との会話を楽しむ住民の姿が見られた。

 同社では内川の魅力や周辺エリアのお店を紹介する冊子「内川さんぽ」を制作しており、買い物を終えた観光客らに配ることで地域の活性化にもつなげる。明石代表は「新湊を訪れた人に出会いや買い物を楽しんでもらい、思い出として残るような活動にしていきたい」と述べた。次回は来年春ごろの開催を予定する。

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