リージョナルクリエーション長崎・岩下社長 スタジアムシティの幅広い客層の集客に手応え 前年祭に9000人 

「長崎バージョンのスポーツアクティビティを作る」と語る岩下社長=長崎市内

 開業日が来年10月14日と決まった長崎市幸町の複合施設「長崎スタジアムシティ」は13~19日に「前年祭」と銘打った体験イベントを開き、延べ9千人が来場した。企画運営を担うリージョナルクリエーション長崎(長崎市)の岩下英樹社長(42)は、幅広い層の集客に向け手応えを語った。

 -前年祭で市民に体験してもらったエンターテインメントや飲食は施設に導入する予定だ。
 運動が苦手な人も(フットダーツなど)スポーツアクティビティを楽しんでくれていたので期待感を持てた。飲食はメニューの色(個性)が出ているかをチェックした。今後、店構えの開発に反映させたい。ステージは日替わりゲストによって客層が全然違った。開業後は(サッカーJ2の)V・ファーレン長崎や(バスケットボール男子Bリーグ1部の)長崎ヴェルカと接点がない人も来てくれそうだ。
 -目玉となるスポーツアクティビティについて。
 交流サイト(SNS)やV長崎の試合会場で「欲しい施設」を聞くと「体を動かして遊べるアミューズメント」を望む声が多く寄せられた。さまざまな施設を視察した結果、フランチャイズではなく“長崎バージョン”を作ることにした。バスケのゲームで例えるなら、単純にシュートするのではなく、バーチャルで隣にヴェルカ選手がいるような、長崎限定コンテンツを織り交ぜたい。
 -温浴施設も注目されている。
 関東を中心に温浴宿泊施設を展開している「温泉道場」(埼玉)と協力して開発する。温泉やサウナを楽しめるだけでなく、リラクセーションエリアを充実させたい。ゆっくり1日中過ごせるコンセプトで設計中。
 -現状の課題は。
 接客などソフト面を大至急で磨く。若手を中心に人を育てていく。開業直後はいろいろと改善点が出てくると思う。素直に受け入れて、学んで、成長できて、サービスレベルが上がっていく“街”にしないと。
 -雇用面は。
 規模が規模だけに大変ではある。幸い新卒採用は相当数応募が来ている。契約社員やアルバイトの採用はこれから。主婦やシニア、学生ら、いろんな人にアプローチしていきたい。
 -商業、オフィスの入居状況は。
 両方とも大体70%。商業店舗は年内に大方の顔ぶれが決まり、順次発表できそうだ。

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