京都府久御山町の非常勤職員が310万円を着服、スポ協の口座から「家賃や生活費に」

久御山町役場

 京都府久御山町教育委員会は11月29日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(買春、製造)の罪で有罪判決を受けた生涯学習応援課の非常勤職員の男(30)が、町スポーツ協会の口座から約310万円を着服した疑いがあると発表した。町教委は同日付で非常勤職員を懲戒免職とした。

 町教委によると、元職員は町が事務局を務める同協会で出納を担当していた。業務を引き継いだ職員が180万円あるはずの本年度の口座の残高が400円しかないことに気づき、2019~23年度で計約310万円が不足していることが分かった。元職員は「家賃や生活費などに使った」と私的流用を認め、返還の意志を示しているという。同協会と町教委は警察への告訴・告発を視野に対応を検討する。

 内田智子教育長は「準公金の流用というあってはならない行為。二度と起こらないよう、全容解明や原因究明を行う」と謝罪した。

 元職員は2022年12月に京都市内で女子中学生2人にわいせつな行為などをしたとして8月に逮捕され、11月15日に京都地裁から懲役2年執行猶予3年の判決を受けた。

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