アーセナルのレジェンド、ユングベリ氏が“インヴィンシブルズ”の唯一の弱点を明かす「モウリーニョ率いるチェルシーが……」

写真:ユングベリ氏がインヴィンシブルズにあった唯一の弱点を明かした ©Getty Images

アーセナルのレジェンドであるフレドリック・ユングベリ氏が、アーセン・ヴェンゲル氏が指揮をとった“インヴィンシブルズ”には、1つだけ弱点があったと明かした。イギリス『デイリー・メール』が報じている。

2003-04シーズン、アーセナルはリーグ戦で一度も負けることなく優勝した。この偉業を達成したのは、プレミアリーグ史上でアーセナルだけだ。そのアーセナルで主にサイドアタッカーとして活躍したのがユングベリ氏だ。同氏は“インヴィンシブルズ”にも弱点はあったと言う。

ユングベリ氏はイギリス『スカイ・スポーツ』の番組、「マンデーナイトフットボール」でこう語った。

「私が右サイドでボールを持っているときに、あえてプレスを掛けずに私にクロスを上げざるを得ないようにしたチームがあった。(ジョゼ)モウリーニョが監督を務めていたチェルシーだ」

「彼らは自陣のボックス内で4人で構えるだけだった。ジョン・テリーやリカルド・カルバーリョは空中戦が得意だったが、一方で我々のFWは皆、空中戦はあまり得意ではなかった。私が思うに、我々はこの戦術に対する解決策を見つけることはできなかった」

ユングベリ氏は無敗優勝を達成した理由を「すべてのポジションに、それぞれのポジションで世界のベスト3に入る選手がいたからだ」と語る。同氏は特に、デニス・ベルカンプ氏について言及した。

「一緒にプレーした選手のなかで最高の選手として、ティエリ(アンリ)を挙げるのは違う気がする。チームメート全員をリスペクトしているからね。ただ、技術という点で考えるとベルカンプだと思う。今まで見たことがないようなプレーをいつもやっていた」

「彼はやるべきことをすべて完璧にこなしていた。そしてそのすべてが効果的だった。練習では15回連続でシザースをやってのけていた。でも試合ではそんなことはしなかった。チームにとって効果的なプレーとは何かを考え、実践していたからだ」

「だから当時チームメートだった人はベルカンプの名前をよく挙げるんだろう。エゴをむき出しにしていろいろなことをやれたはずだ。でも、彼は常にチームのためにプレーしていた。もちろん、ティエリも本当にすごい選手だよ」

ユングベリ氏は、2度のリーグ優勝と3度のFAカップ優勝に貢献した。しかし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のトロフィーを手にすることはできなかった。同氏は今でもそのことを後悔していると述べた。

「人生で最も後悔していることだ。CLを優勝できなかったのは本当に悔しいし、今でも怒りを覚えるほどだ。素晴らしいチームだったからね」

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