富士山の観光公害、対策話し合い シーズン向け年度内取りまとめへ

富士山の「オーバーツーリズム」対策を話し合う協議会=29日、山梨県富士吉田市

 環境省と山梨、静岡両県は29日、山梨県富士吉田市で、富士山の「オーバーツーリズム」(観光公害)対策を話し合う協議会を開いた。来夏の登山シーズンに向け、本年度中に対策を取りまとめる方針を確認。今夏のシーズン中に、たき火などのマナー違反や、夜通し登る「弾丸登山」が相次いだことも報告された。

 具体的な対策は今後、検討する。自治体や山小屋関係者からは「山小屋を予約していないと登れないようにするべきだ」「入山規制や入山料の義務化が必要だ」といった意見が上がった。会合では、四つある登山ルートごとの課題も整理した。

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