サンフレッチェOB・日本代表監督の森保一さんが語る 最高の思い出が詰まったエディスタと、新たな歴史が刻まれる新サカスタへの思い

■日本代表監督 森保一さん

「観客席も紫があって、サンフレッチェカラーっていう感じですね。」

11月26日朝、日本代表の森保一監督は、広島市中心部のビルから、完成間近の新スタジアムを眺めていました。

■日本代表監督 森保一さん

「スタンドとピッチが一体になって、試合が繰り広げられるんだろうなと思って。想像するとわくわくしますね。」

およそ3万人が詰めかけた、エディオンスタジアムでのラストゲームを見守った森保さん。クラブOBとして、その目にはどう映ったのでしょうか。

■日本代表監督 森保一さん

「最高の雰囲気だったと思いますね。サポーターの皆さんがつくり出す雰囲気が、選手たちの躍動につながったと思っています。OBとしては、私自身も、1992年のアジアカップからエディスタを使わせていただいて、そこでたくさんの歴史を刻ませていただき、思い出となる、人生の宝となる思い出がたくさんできたので、本当にエディオンスタジアムありがとうという気持ちで、試合を見させていただきました。」

サンフレッチェが初めてJリーグ制覇に近づいた、1994年のチャンピオンシップ。このときの敗戦が、自身やチームの成長につながったと言います。

■日本代表監督 森保一さん

「球際のところで粘り強く戦ったり、プレーをしたときにすごく大きな拍手をしていただいて、そこが励みになって、ギリギリのところを足を出す、体を寄せるであったり、もう1歩の踏ん張り、粘り強さをお見せすることは、スタジアムでの声援で、私自身のプレーやチームのプレーが変わっていったところだと思います。」

監督としては、就任1年目の2012年に悲願の初優勝を果たし、翌年2連覇を達成。2015年にも優勝し、4年間で3度のJリーグ制覇に導きました。

■日本代表監督 森保一さん

「最高の思い出ですね。いろんな方々にありがとうって逆に声をかけられて、いや、我々がありがとうですっていう思いと、自分たちがこうやってやってきたことが、喜んでもらえる結果に繋がったということを、改めてもっともっと地域に貢献していきたいな、という思いにはなりました。」

自ら署名集めの先頭に立ち、新スタジアムの建設に尽力してきました。長崎で育ち、広島のクラブで成長した森保さんには、新スタジアムに込める特別な想いがあります。

■日本代表監督 森保一さん

「新スタジアムのすぐ近くには、平和公園や原爆ドームがあって、未来に2度と起こしてはいけない戦争の、原爆の歴史がありますので、今も戦争や紛争、尊い人の命が奪われ、尊い日常生活が奪われているということが起こっている中で、我々日本代表も、広島で起こったことを考え、そして世界に発信できるように、その思いを持って、広島で試合ができればうれしいなと思います。」

そして、いよいよ夢見た新スタジアムが、12月に完成します。

■日本代表監督 森保一さん

「(想像を)超えてますね。より近くで選手の息づかいであったり、叫び声であったり、ぶつかる音であったり、ボールを蹴る音であったり、っていうところが聞いていただける、感じていただける。エディオンピースウイングスタジアムが広島の宝となり、潤いとなり、広島の活気につながるように、魅力的なサッカーが繰り広げられることを期待してます。」

【進め!スポーツ元気丸 2023年11月26日放送】

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