ふるさと納税「負け組」もアレで一発逆転! 阪神Vロゴを描いた限定洋菓子、西宮の返礼品に アンリとコラボ

西宮市がふるさと納税の返礼品に導入した阪神タイガースの日本一記念ロゴ入り洋菓子の詰め合わせ

 兵庫県西宮市は27日から、同市の甲子園球場を本拠地とするプロ野球・阪神タイガースの日本一記念ロゴが描かれた洋菓子の詰め合わせを、ふるさと納税の返礼品に加えた。人気洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」とコラボした非売品。ふるさと納税による市民税の流出に悩まされる市は「寄付獲得につなげたい」としている。

 導入したのは、2万円の寄付に対する返礼品。市内に工場を置くシュゼット・ホールディングスに働きかけ、主力ブランド「アンリ-」の製品として限定500箱を用意してもらった。

 阪神のセ・リーグ優勝やクライマックスシリーズ制覇、日本一達成の3種類の記念ロゴがプリントされたラング・ド・シャ、人気商品のフィナンシェなど24点が入っている。箱にはロゴの入った特製の帯がかけられる。

 西宮市では2022年度、ふるさと納税で約1億7500万円の寄付があり、返礼品を送り始めた16年度の約3倍に増えた。一方、他自治体への寄付による市民税の流出額は約27億円に上り、中核市のワーストだった。23年度も約31億円の税収が市外に流れている。

 市は寄付を増やそうと、卒業論文でふるさと納税をテーマにした職員を含め、20~40代の若手12人によるタスクフォース(作業部会)を今月16日に編成。23年度末までに具体策をまとめる。(山岸洋介)

© 株式会社神戸新聞社